身体拘束廃止について
平成15年、当神奈川県社会福祉事業団は神奈川県より湘南老人ホームを引きつぎました。「身体拘束廃止」の取り組みについてもすべて引き継ぎ発展させ、現在に至っています。現在では身体拘束「自体」を見たことがない職員がいるなど、取り組みが進む中で、「身体拘束をしない」ことが当たり前になっています。
現在は物理的な身体拘束廃止の取り組みから、「言葉による拘束」などのチェックに活動を進めています。
身体拘束に関する学習会は全体でも、各グループでも定期的に行われ、人権対策委員会を設置し,毎月人権擁護の立場から活動をチェックしています。
また、事業団の3老人ホームは、神奈川県の「身体拘束廃止推進モデル施設」として、各地域内における身体拘束廃止の普及、啓発の活動として、施設見学や相談窓口を設け、地域における権利擁護事業の一環として取り組んでおります。
湘南老人ホームは秦野市内の老人福祉系施設の学習会「秦野のびのびいきいきケアの会」の発足を呼びかけ、事務局として活動しています。この会は身体拘束廃止そのものの学習を進めていく中で、身体拘束をする背景として職場環境があることに気づき、学習だけでなく、職場の様々な取り組みを報告し合い交流し、励まし合える場となっています。